アマゾンと薪
岩手のど田舎に引っ越して、早いもので半年が経とうとしています。
年をとると時の流れが速くなるってほんとだなー、とシミジミ。
田舎に住んでフッと気がついたことがあります。
車を走らせていると、軒下に薪を積んでいる家を見かけるんですよ。田舎では見慣れた光景なのであんまり気にしなかったのですが、よく考えたら違和感ありますよね。薪ですよ薪。
昔話でおじいさんが柴刈りに行ってた時代じゃないんだよ。平成の世の中なんだから、薪じゃなくてもっと便利なエネルギーってあるじゃん。オール電化とは言わなくてもせめて灯油使えばいいじゃん。
と思っていたら、我が家にも薪が積んでありましたよ。そして、父親が小屋で作業するときに薪ストーブを焚いていました。
父曰く「昔から使ってるよ。あったかいよ」
俺としては、別に薪を使ってもいいけど、不便じゃないのかな?と思うわけです。
山に行って伐採しなきゃならないし、薪に使う木はなんでもいいわけじゃなし、乾燥にも時間がかかるし。
そんなことを考えながら、小屋で父の作業を手伝っていたら、昨日Amazonで注文した商品が届きました。ちなみに「となりのトトロ」のDVDです。
「そのアマゾンってのは魔法みたいだな。送料もタダなんだろ?すごい時代になったなー」と薪ストーブの前で話す父。
なんか、東京で「これからの時代はものすごいスピードで変化するんだ」とか息巻いているのがアホらしくなってきたな。スピードについてこれなくても、とりあえず生きていけるじゃん。
都市は過剰に変化し、田舎は頑固なまでに変化を拒む。
チリチリと燃え、緩やかな暖かみのある薪ストーブを見ながら、そんな都市と田舎の象徴を実感しました。
ちなみに、Amazonでは薪も購入可能です。
父に教えてあげよう「薪も送料無料で翌日届くよ」って。