笑うタケノコblog

シングルファザーから見える世界を書くブログ。

ホッとするブログ

東京滞在中は決まって近所の定食屋に行く。

老夫婦が切り盛りしていて、もう40〜50年くらい営業している感じの、老舗ってわけじゃなく、ちょっとこ汚い味わいのある庶民的ないわゆる普通の定食屋。

メニューは至って普通。俺はいつも焼魚定食か刺身定食を注文する。値段もお手頃で700円で食後のコーヒーまで付いてくる。味だって、すごい美味いってわけじゃないけど、普段食べる食事としては十分満足できる。

 

この界隈は学生街ってこともあって、値段が安く量が多めの個性的店が多い。特にラーメン屋が多く、多種多様全国津々浦々のラーメン屋があって、ラーメン好きにはたまらないエリアだと思う。ちなみに、東京はどこに行っても大体同じ状況で、料理のジャンルは違えども、個性的なお店がとても多い。

当たり前といえば、当たり前。数あるお店から自分の店を選んでもらうには、選ばれる理由が必要になる。すごい量が多いとか、激辛とか、海外で流行ったとか、ほとんど知られていない郷土料理とか、超高級とか、激安とか、ロボットが作っているとか、ちょっと強引でもなにか個性的要素が必要になる。

 

けど、本当にそんなものは求められているんだろうか。

 

時には話の種として個性的な料理を食べてみたいと思う。デートのときとか。けど、毎日は勘弁してほしいのが俺の本音だ。なんかそういう「個性」は街中に溢れていてもうお腹いっぱい。

常に選択にさらされていると、なんだかとても疲れるし、とても不安な気持ちにもなる。優柔不断な俺は「もしかしたらあっちの店のほうがよかったのでは?」とか「違うメニューのほうが美味しいのでは?」とかいちいち悩んじゃう。

だから、俺は普通の定食屋に行く。そして、その面白みのなさや、ありきたりな選択肢にちょっとホッとする。

 

このブログも、普通でありきたりのことを書く、定食屋のような、ちょっとホッとする存在を目指します。

何にも考えたくないけど、暇だなーというときに読んでいただけると嬉しいです。